[ブログ]万世橋区民館、日々アップデート中

2021年2月にリニューアルオープンした万世橋区民館。
環境に配慮した壁面緑化で耐震制振構造。きれいで清潔な建物に、区民の皆さんの寄り合い所として活用されています。
しかしオープンしてしばらく経つのに今ひとつしっくりきてない雰囲気に、区民の一言のぼやきに気づかされました。

“自動販売機の一つもないから外に買いに行かなくちゃならない”

そういえば人が集まって数時間過ごすのに水さえ建物内で入手できない。
改めて見直してみると、フロアのトイレがどこにあるのか一目でわかるフロアガイドもない。
町会の青年部からは、万世橋区民館はITの発信地でなくてはならないのに全く出来てないと指摘あり。せっかく来てくれた区民の皆さんが楽しめるソフトコンテンツも少ない。

箱だけ作って終わりという、とてもよくある”あとから管理運営”で対処する行政主導な箱になっていたのでした。
区民の皆さんが区民館を利用することで地域への関心や興味を持ち、コミュニティへの参加が楽しめるようなそんなソフトコンテンツの提供があってしかるべしとして、次のことを所長や青年部長と話し合い 提案したところ、早速実現したのでご報告します。

①館内が薄暗い。受付も暗く感じる→LEDへの交換を2023年1月予定。
②自動販売機が一つもない→飲料自動販売機を設置済(3フロア分)
③せっかく設置した自動販売機はどこにある?→フロアを示すエレベーター内のガイドに付加
④トイレはどこだ?→各フロアにトイレの場所がビジュアルで伝わるフロアマップの設置
⑤8Fの窓の外にあるものはなんだ?→雨水貯水槽であるブリックシェードの解説板を設置
⑥地域を盛り上げる為の施策として
1)昭和40-50年代写真を設置し、2Fのギャラリーに誘導を試みてみる
2)万世橋町会連合会から町会紋入りの手拭いをお借りし一斉展示
3)入り口には地域イベント情報掲示板を置く
などなど・・・

もともと万世橋区民館は、神田川を挟み両岸一帯にレンガづくりの外装を置くまちの風景を意識して設計されました。一方には以前は万世橋駅の駅舎でmAAch マーチ エキュート。そしてもう一方はこの万世橋区民館。自然光を取り入れた建物になっており、直射日光を避けられ、地中熱を利用して1階ロビーのエアコン電力が賄われています。

環境に配慮された新しい区の建物。知れば知るほど今後のまちづくりの指標にもなりえる良い建物です。それを訪れる区民の皆さんに知ってほしい。そんな思いでいっぱいです。

まだ訪れたことがない方は是非一度万世橋区民館を訪れてみてください。